株式会社A社

海外における道路盛土の保全・浸食対策の受注に向けたサポート


事業内容

産業資材

令和4年度支援事例

事業の現状と相談のきっかけ
  • 当社は、昭和時代から繊維を主体に事業を手掛けており、国内の豊富な実績を土台に、国外での展開を図りたい。
  • 相談者は技術部のBさん。
  • 契約締結や清算手続きに関する課題は国の支援制度等を利用するが、技術面で受注に繋がるような取り組みをしたい。
  • C国現地での試験施工等に関しアドバイスがほしい。
ヒアリングによる課題の整理
  • C国では雨期のスコールで幹線道路でも道路斜面に空洞が発生するなど、道路損傷が著しく、物流にも大きな影響を及ぼしている。
  • スコールの一時的な強雨による道路盛土の水位上昇も大きな要因と考えられるが、それに対する対策技術も規定されていない。
  • Bさんとしては国内で実績のある排水シートを適用して上記課題を解決し、C国での新規受注に繋げたい。
課題解決の提案・アドバイス
  • Bさんの、単なる工法提案に止まらず、現地の土を用いた実験や試験施工を通じて、技術的に説得力のある提案にするため、実験経験に基づくアドバイスがほしいという意向をうけ、土壌水分量の計測やその経時変化に関し、アドバイスした。
取り組み内容と成果
  • 現地で実施した試験施工において、シート敷設の有無でクラック発生に明確な違いが認められた。
  • C国現地の土は浸食を受け易い粘土である。当該地域において特徴的な一時的強雨の降雨浸透水による“みずみち”の発生が、道路損傷に大きく影響していると推察された。効果の実証を目的として実施した試験施工等の結果が認められ、 C国の幹線国道において新規の受注に繋がった。
事業者の声

東南アジアを中心に現地法人の立ち上げや多様な分野における海外展開を目指しており、先ずはその先駆けになりました。産業資材、工業資材に関する多様な事業展開において、また相談にのってください。

コーディネーターより

製品の効果が認められ、海外での受注に繋がりました。 幅広い分野の海外展開に関し、技術面を中心に引き続き伴走支援を続けます。

 

 

担当:赤井コーディネーター