心の豊かさ研究所

ボランティアからスタートし、徹底したニーズ調査で生業として確立!


事業内容

フリーコミュニケーター、傾聴カウンセラー

令和3年度支援事例

事業の現状と相談のきっかけ
  • 市役所で20年以上勤務の後体調を崩して退職。自身の闘病経験等から、話をただ聴いてもらうだけで救われる人が多いことに気づき、街頭で「話を聴く」活動をボランティアで開始。試行と検証を繰り返すうちに、意外なほど潜在的ニーズが多いことに気づき、本格的に生業にしたいと考えた。
  • そこで創業のノウハウを求めて来所、支援を開始した。
ヒアリングによる課題の整理
  • 「ただ話を聴く」という世にない、目に見えない新サービスを生業にするには、「誰に×何を×どんな独自性で」という切り口でビジネスモデルを明確化し、ターゲット、サービスの輪郭や提供価値を明確に言語化した上で、現実的な収益モデルを構築することが最重要課題であった。
    また、わかりやすい訴求による認知度向上や信用力の確保・向上も必須であった。
課題解決の提案・アドバイス
  • まず、精神的安寧を提供する他のサービス(カウンセリング、占い、レンタルおやじ等)を競合として捉え、それぞれの特徴、ターゲット層およびそのニーズ、価格帯等を徹底調査するようアドバイス。一方街頭活動を継続し、顧客属性やニーズを客観的に調査分析するようアドバイス。
  • 統一感あるロゴやキャッチコピーの作成、商標登録、関連資格取得等を提案。
取り組み内容と成果
  • 「フリーコミュニケーター」という独自の肩書を商標登録し、これをベースにロゴ・名刺・プロフィール・キャッチフレーズなどを統一した。
  • 持ち前の行動力で街頭活動・市場調査を精力的に行った。また、上智大学のグリーフケア人材養成課程に入学して丁寧に傾聴を学び、ディプロマを取得。一連の活動で把握した顧客ニーズや身に着けた見識を踏まえ、 「誰に×何を×どんな独自性で」の観点からビジネスモデルを軌道修正していった。
  • 「話を聴く」サービスに加え、「話を聴くノウハウを教える」セミナーや、認定資格を付与する。
  • 連続講座も開始した。そして反応や顧客層、人気等を分析しながら、8種類のメニューに整理。口コミやインターネットの集客サイトでのプロモーショ ンを強化していった。
  • 上記取り組みの結果、地道に顧客を獲得して売上を伸ばし、生業として生活基盤を確保することができた。
事業者の声

~心の悩みに心を寄せて~創業以前から大切にしていますテーマです。"笑顔の花咲く世の中" をこれからも「よろず支援拠点」さんのお力添えのもと、創っていきたいなと思っています。

コーディネーターより

抜群の行動力に加え客観的に分析・検証する冷静さも兼ね備えていらっしゃる小西さん。事業化の難しい領域で、見事生業として立ち上げることができました。今後の更なるご活躍が楽しみです。

担当:谷村サブチーフコーディネーター